Saovineアップデートが行われて新環境になり約1ヶ月が経過しました。
カードの強さは使ってみないとわからないもので、大騒ぎされたヴェネンダル師団の精鋭は言うほどOPではなかった。
配備:公開済みカード1枚を選ぶ。それがユニットの場合、その戦力値をコピーし、その後、コピー元のユニットの戦力値を1に変える。それがスペシャルカードの場合、9ブーストを得る。
公開されたカード限定なので、相手の強力なユニットを運良く公開できてもいつ使われてしまうかわからない不安定さと、対象がなかったときの腐り方が半端じゃないというのが明らかになりました。今は専らカンタレラさんをいたぶるのがお仕事。
採用率の高い新カードは口輪やスモールマーシュのロンヴィッド、スリザード、マハカムのエールあたりでしょうか。
口輪は非常に強力ですね。相手の置き得系ユニットを奪って戦略を瓦解させるもよし、単純に8点ユニットを奪って16点スイングするもよし。DEKKI大会でもゴールドでは最も採用率が高かったとかなんとか。
メタレポート
GwentUpのサイトに上げられている以下のメタレポートを活用。
https://gwentup.com/report/17/24
※MMR帯は4000~を活用
メタ動向概観
以下はリーダーの使用率の降順で並べたチャートである。
リーダーの絵の上方に記載されている数値は勝率、下方に記載されている数値は使用率を表す。
前シーズンから引き続きブラン王とエムヒルが人気。
(前回メタレポート分析記事)
ダゴンの凋落、見えざるものと北方勢の躍進
モンスターはダゴンが凋落し、見えざるものが躍進。
下位の方はあまり変わらない顔ぶれだが、北方勢が全体的に若干上昇。しかし北方はリーダー感のバラツキが本当に少ない。良くも悪くもどのリーダーを使っても同じようなコンセプトのデッキが組める。
ハンドバフ(フランチェスカ)は伸び悩む
データで見て意外だと感じるのはハンドバフ軸(と思われる)スコイアのフランチェスカが使用率・勝率ともにかなり低いということ。新シーズン序盤ではかなりのマッチアップがあった気がするが、確かに最近はあまり見かけないかもしれない。
十分に育った剣士のスイングは強力だが、対象がいないと生きないのと序盤の弱さが原因か。
安定感抜群のスパイニルフ
スパイエムヒルは重装弓兵ナーフも噂されたが結局何もナーフを受けずで、デッキリストも前シーズンからほぼ不変(口輪が入ったりというマイナーチェンジがあるぐらい)で、安定感を示す一方、若干面白み(新鮮さ?)に欠ける感じもある。
とは言え密偵はニルフ固有のコンセプトなので今後も残り続け、ある程度の存在感を出し続けるだろう。
直近の流行、酔っぱらい
現在はSwimのがぶ飲みスペスコが大流行中で、これに勝てるかどうかが一つの指標になっているような状況。焦土やヴィレントレテンマースを上手く使えるコントロール系デッキなら勝ち筋があるだろう。
マッチアップピックアップ
高勝率のヘンセルト
使用率TOP2のブラン王とエムヒルに負け越しているのは若干気になるが、概ね五分以上である上、目立った不利マッチアップもなし。
今後さらに環境での存在感が強まっていくと思われる。
大躍進の見えざるもの
ネッカーとスリザードを軸にしたデッキが主。逆にそこを妨害されるとかなり苦しいのと、巨大化したネッカーやヴラン・ウォリアー、見えざるもの等が焦土されやすいというのが対コントロール系デッキの分の悪さに繋がっていると思われる。
勝率一人負けのフランチェスカ
フランチェスカには複数のアーキタイプがあり、ハンドバフ系が大半だが、勝てている相手は見事にファッティが並ぶデッキ達。それ以外に対しては有効打が少ない。
モルヴランデッキがヴェネンダル師団の枚数を徐々に減らしていったのと同じように、剣士に偏重した構成を見直すのもありなのかもしれない。イオルヴェスのバフが載るだけでもスイングは10点でブロンズ標準の打点であるし、もう1点バフが載っていれば12打点となり、シルバー並。相手の中型ユニットの除去としての使い方も面白いのではないか。
総括
環境が変わると様々なアーキタイプのデッキが現れては衰退しという慌ただしさが面白い。だが新環境も1ヶ月が経ち、徐々に落ち着いてきているところかと思われる。次の1ヶ月は成熟した環境での熾烈なラダーになるだろう(次回のアップデート以降はシーズンは1ヶ月ごとになるとのことなので、よりドラスティックなゲームエクスペリエンスを期待しよう)。 また、いつになるかは明言されていないが新勢力や新リーダーの登場もアナウンスされている。
ラダーを上手く勝ち上がるためには強力なデッキを使うことも大切だが、環境の動向を知ることも重要。環境を理解すればテックカードのチョイス精度も上がるだろう。個人的には今は封印が結構刺さると思うが、封印系カードは打点が低めなのが難しいところ。
ではよいGwentライフを。