【Prismata】Prismata実践ガイド②:開幕の定石

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※この記事は「Prismata Library」という海外ページの翻訳&要約版です。
1文1文で訳してはいないので、完全なものを参照したい方はオリジナルページ(英語)を参照ください。

prismatalibrary.blog

Prismataではランダムセットが毎回不定なので、常に同じ開幕手を使えるわけではない。だが、定石とも呼べる一定のパターンを知っておくと役に立つだろう。

凡例

記載簡略化のため、ベースセットのユニットを以下のように表記する。
D:Drone
E:Engineer
A:Animus
B:Blastforge
C:Conduit

先行

[Slow Conduit / スローコンジット] 1. DD 2. DD 3.DDC

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柔軟で中規模経済向けのビルド。効率的ではない。基本的にはゲーム序盤ではエネルギーとゴールドを遊ばせてしまうのは非効率だ(ゲーム中盤以降は大した問題ではない)。このパターンはエネルギーを破棄することはないが、2ターン目と3ターン目に2づつゴールドを余らせてしまうし、ターン4にはどちらかを余らせてしまうだろう。もし4. DDBと行動したら3ゴールド余りとなる。とは言え、このパターンは状況によってはよい選択である。

[Natural Blastforge / ナチュラルブラストフォージ] 1. DD 2. DD 3. DDB

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中規模経済で防衛重視かつスローコンジットよりも効率的なパターン。だが、青はターン終了時に消滅してしまうため、柔軟性に欠ける。無駄なく動こうとすると、行動がある程度制限されてしまう(青を使うために)。もう1点の問題は、青は防衛には優れているが攻撃は不得手であるということだ。相手が4ターン目時点で攻撃をしてこない場合、青を使ってやりたいことがない。このため、このパターンはランダムセットに優秀な青ユニット(Ebb TurbineやFlame Animus等)がある場合のみ選択したい。

[Natural Animus / ナチュラルアニムス] 1. DD 2. DD 3. DDA

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ナチュラルブラストフォージよりも効率的で、妨害されなければ最高なパターン。Tarsierはベースセットであり、攻撃力を確保するよい手段なので、毎ターン赤をTariserにつぎ込めれば最高だ。一方、ナチュラルアニムスはナチュラルブラストフォージよりも柔軟性に欠け、防衛に難を抱える。赤を無駄にしたくないが、例えば毎ターンTarsierを2体購入するためには8ゴールドが必要となる。赤ユニットは防衛に優れたユニットはおらず、効率を落とさずに防衛ユニットを確保していくのは難しい。相手が妨害をしてこなければ、4. TTD 5. TTBといった具合にスムーズにブラストフォージを購入できる。だが往々にしてそのような余裕はなく、4. TDBといったように赤の消滅を強いられてしまうだろう。

[Third Engineer Blastforge / 3Eブラストフォージ] 1. DD 2. DDE 3. DDD 4. DDDB

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効率的な大型経済ビルドであり、ハイレベルのゲームにおいて先攻プレイヤーが最も頻繁に選択するパターン。非常に安全でもある。しかし、大規模経済が安全だからという理由だけで低規模経済に常に勝利するとは限らない。基本理論でも言及したが、低規模経済ビルドもTarsierのような長期的なアタッカーをセットアップすることで大規模経済を打ち負かすことがある。
したがって、3体目のEngineerはWallより大きなAbsorber(Infusion Grid等)がランダムセットにある場合に選択するべきだ。

[Third Engineer Conduit / 3Eコンジット] 1. DD 2. DDE 3. DDD 4. DDDC

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貪欲なビルド。ブラストフォージ型とは異なり、5ターン目にAbsorberを設置できないという点で攻撃に対して脆さがある。対戦相手も3体目のEngineerを購入した場合のみ、このパターンでも危機を回避できる。つまり、相手が3体目のEngineerを購入するパターンだった場合、このパターンはよい選択である。なぜなら緑は次のターンに消費する必要がないからだ。相手の3体目のEngineer購入に対して3Eブラストフォージを選択すると、ナチュラルブラストフォージと同様に青の使い途に無駄が発生してしまう。3Eコンジットはその問題を回避するよい手段である。

[Fast Conduit / ファストコンジット] 1. DD 2. DC.

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スローコンジットがスローと呼ばれる所以を表すビルド。とは言えあまり用いられることはない。先攻プレイヤーがZemoraを最速で購入する場合に以下のように用いる。1. DD 2.DC 3.DDC 4.DDZemora

[Elyot Animus / Elyotアニムス] 1. DD 2. A.

Opening 10.pngイカした裏話に基づくビルド。赤ラッシュが有効なセットだった場合に、後攻プレイヤーのFastimus(後述)がナチュラルアニムスよりも優れているため、後攻有利だと考えられていた。しかし、Elyotが2ターン目にアニムスを置くという、さらに早いラッシュビルドを用いることでその問題が解決されることを示したのだ。あまりの非効率さゆえ、誰もこのようなパターンを考えたこともなかったが、Elyotがブログで語ったラッシュのタイミングに関するいくつかの戦略的な理由により、明らかにひどいビルドであるにも関わらず、このビルドは赤ラッシュセットにおいて上手く機能する。

[P1 Masterbot / 先攻マスターボット] 1. DD 2. DB.

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マスターボットが早期のブラストフォージ設置を非常に好んだためついた名前のビルド。80%はFlame Animusのためであるが、20%は誤りとなる。このビルドは他の早期にブラストフォージを購入するビルドと同様に、青の使い途という問題がある。しかし、中には早期に購入するのに適した青ユニットがある。経済面ではEbb Turbineだったり、Synthesizerであり、攻撃面ではFlame Animusだ。とは言え、経済強化の青ユニットをこんなに早期に購入する価値はあるのだろうか?経済を強化したいなら2ターン目にDroneを購入しないというのはあり得ない。かくして、このビルドはFlame Animusがある場合のみ有効なビルドと言える。
(もちろん、Flame Animusが無くともこのビルドが有効な場合がある。だがそれは非常に稀なケースだ)

後攻

[Fastimus / ファスティムス] 1. DD 2. DA

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Animusはビルドの中にフィットさせるのが難しいユニットだ。先攻・後攻ともに早期のAnimusビルドとしては1パターンだけ存在している。これは後攻プレイヤーのパターンだ。ナチュラルアニムスよりもわずかに非効率だが、より早くアタッカーを準備することを可能にしている。極めて合理的なビルドで、事実、最近の分析によると、ベースセットのみで戦う場合、このビルドを採用した後攻プレイヤーが勝利すると言われている。

[Natural Conduit / ナチュラルコンジット] 1. DD 2. DDC (3. DDB)

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常にそうするとは限らないため3. DDBをかっこ書きにしたが、よくフィットするので、80%程度このパターンを採用するだろう。とにかく、このビルドは現在最もよく採用されるパターンだ。先攻プレイヤーのスローコンジットの利点-中規模経済かつ柔軟である-をすべて内包しており、なおかつとても効率的だ。
ナチュラルコンジットは中規模経済・緑の優れた開幕手であり、多くのセットで有用だ。しかし常に最適とは限らない。強力なAbsorberがいるため大規模経済を構築したい場合や、緑ユニットが多くなく、赤や青を中心としたい場合は他のビルドを選択するべきだ。だが「迷ったらナチュラルコンジット」は後攻だった場合は悪くない経験則だ。

[Third Engineer Natural Conduit / 3Eナチュラルコンジット] 1. DD 2. DDE 3. DDDC (4. DDDB)

Opening 14.pngほぼナチュラルコンジットと同様だが、より大規模経済指向でわずかに非効率なビルド(2ターン目に2ゴールドを余らせてしまう)。大型ユニットが多いセット等で選択したいビルドである。後攻プレイヤーは先攻プレイヤーよりテックチョイス(※訳注:ここではAnimus/Blastforge/Conduitの選択を指していると思われる)を制限されていることに気がついたかもしれない。ファスティムスを除いて、後攻プレイヤーはDrone購入後は4ゴールド余るため、最初のテックビルドとしてConduitを選択することになる。しかしConduitは柔軟性があるため、これは大きな問題ではない。

[Fourth Engineer Natural Conduit / 4Eナチュラルコンジット] 1. DD 2. DDE 3. DDDE 4. DDDDC

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超大規模経済ビルド。3Engineerでも27体のDroneを確保できるので4体目のEngineerは一般的にはあまりよくない選択肢だ。このビルドは開幕5,6ターンでDroneを作る以外に取り立ててやりたいことがない場合に有効である。優秀なAbsorberが揃っていてかつ優秀なアタッカーがいない場合に適用される。このビルドの他の利点としては、5. DDDDAをスムーズに実行しやすく、これは無事に通れば究極的に欲張った構築となる。大規模経済を構築しつつ、防衛を節約しながらアタッカーを確保することができる。だが、しばしばWallを作るために5. DDDDBを選択することになる。

[P2 Masterbot build / 後攻マスターボット] 1. DD 2. DB

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先攻マスターボットと同じに見えるが、わずかに経済面に優れていて、次のターンに2体のDroneを購入できる。Blastforgeを早期に購入したい場合のみ有効だが、その場合は極めて有効な選択肢である。

[P2 Natural Blastforge / 後攻ナチュラルブラストフォージ]1. DD 2. DDE 3. DDDE 4. DDDDE 5. DDDDDB

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なんてナチュラルなんだ!
後攻マスターボットパターンを採用して低中規模経済を指向しない限り、後攻プレイヤーの最初のテックビルドとしてBlastforgeを選択する術はないと述べた。そしてそのパターンはエネルギーを無駄にするという点においてよろしくない。大規模経済構築の過程でエネルギーを無駄にしないBlastforgeビルドが、後攻ナチュラルブラストフォージである。このビルドは23体のDroneを確保する。ただし、Droneの最大数は27であるので、5体のEngineerから得られるエネルギーを無駄なく使えるのは1ターンだけである。Droneが最大数に達すると、Engineerの生み出すエネルギーは毎ターン無駄になる。しかし、重要なのは最大のDroneを非常に素早く設置できることと、ConduitではなくBlastforgeを最初のテックビルドとして選択できることだ。
これはネタビルドだ。実戦でこのビルドが活躍するだろうか?おそらくしないだろう。だがこれを書かなかったらきっと誰かがいちゃもんをつけてくるだろうと思って書いたまでさ。

まとめ

一覧化しておいたぞ

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コメント

  1. Swarmwielder より:

    最近初めたのですが、海外記事の翻訳助かります。
    翻訳元のブログ英語だったのでスルーしてたのですが、まさか翻訳している方がいるとは。

  2. luwak1 より:

    >Swamwielderさん
    お役に立てたようで何よりです。
    めちゃくちゃ面白いのでぜひやり込みましょう!

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