【Gwent】デッキ構築論①:圧縮カード採用枚数

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所謂環境デッキと呼ばれるような強力なデッキは皆一定以上の圧縮能力を持っている。

ではデッキ圧縮力はどの程度あるのが望ましいのか?我々はその謎を解き明かすためアマゾンへと飛んだ。

各勢力で最も強力と思われるデッキを1つづつ取り出し、検証してみる。

 

ニルフガード

錬金ニルフ

カード名 枚数 圧縮に関係 メモ
ジャン・カルヴェイト 1  
トリス:念術師 1    
ヴェセミル:指導者 1 錬金術の空振りはしない仮定
アトレのレインファーン 1 密偵の空振りはしない仮定
ヒル・ディフリン 1 ジャンの復活は成功する仮定
カンタレラ 1  
アシーレ・ヴァル・アナヒッド 1    
ヨアキム・ド・ヴェット 1  
ダズホグのルーン石 1    
黒い血 1    
マンドラゴラ 1    
蛇流派ウィッチャー 3    
ヴィコヴァロの低級魔道士 3  
奴隷監督 2    
軟膏 3 低級魔道士を復活させた場合
マハカムのエール 3    
春ツバメ 2    
圧縮力 9~12    

RNGの傾向がやや強い錬金ニルフは圧縮力にも幅があるようだ。軟膏でヴィコヴァロの低級魔道士を復活させるかどうかで変動する。

とにかくブロンズとしては破格の打点を叩き出す蛇流派ウィッチャーを引いておく、そして墓地に置いておくことが重要なデッキだが、やはり圧縮力は低くなく、その強さも納得というところ。

北方諸国

兵器ヘンセルト

カード名 枚数 圧縮に関係 メモ
ヘンセルト 1 ネネッケ不採用ならば取りうる値は0~3
ヴィレントレテンマース 1    
ガレットのセルトカーク 1    
トリス:念術師 1    
ジョン・ナタリス 1 戦術の空振りはしない仮定
ザラー 1  
不屈のロンヴィッド 1    
デスモルド 1    
援軍 1  
アルズールの複十字 1  
焦土 1    
ダン・バナー隊 3 マリガン事故しない仮定
攻城団長 3    
破城鎚 3    
強化バリスタ 3    
巻き上げ機 3    
圧縮力 7~10    

なんと言ってもアイアイサー。事故らなければ異常な性能を発揮する。CA密偵が-1点で使えるというのはぶっ壊れていると言うほかない。

ヘンセルト自体も強力な圧縮をもたらすが、相手の対応によってはデッキから引いてこれる枚数には振れ幅がある。とは言え元々のデッキパワー、シナジーが強力なため、2枚呼び出しでも十分強いという印象。

スコイア=テル

エルフノヴァ

カード名 枚数 圧縮に関係 メモ
ブルーヴァー・ホーグ 1  
サスキア 1    
アグレイ 1    
シーヒル 1    
シリ:ノヴァ 1    
ヤエヴィン 1  
クリーヴァー 1    
エリレン 1  
アイダ・エミアン 1    
エイブヒア・ハットリ 1 スペシャル残存かつ傭兵復活の場合
バークレー・エルス 1  
ハーフエルフの狩人 2    
ヴリヘッド旅団の先鋒 2    
ヴリヘッド旅団の将校 2    
舞闘士 2 マリガンで適切に消化される仮定
エルフの斥候 2    
エルフの傭兵 2  
偵察 2  
ドップラー 2    
圧縮力 10~11    

現環境の王者もなんだかんだ言って圧縮力は優秀。ロングラウンドのボード制圧力に加え、圧縮を進めることでフィニッシャーのシリ:ノヴァを確実に引いていくスタイル。

圧縮での裏目は舞踏士や、展開前のヴリヘッド旅団の先鋒等がある。

また、定番のバークレー→クリーヴァーやエリレン等、ゲーム開始時に引きたくないカードは多く、最初のマリガンはややシビア。

スケリッジ

大剣使い

カード名 枚数 圧縮に関係 メモ
クラフ・アン・クライト 1  
トリス:念術師 1  
ヴェセミル:指導者 1 錬金術の空振りはしない仮定
コーラル 1    
ヒム 1 スヒャールを呼ぶ仮定
ウダルリック 1  
スヒャール 1 ウダルリックを呼ぶ仮定
シグルドリファ 1    
ストリボグのルーン石 1    
マンドラゴラ 1    
蘇生 1 対象ありで槍乙女、海賊長を復活させた場合
アン・クライトの大剣使い 3    
ディムンの軽量ロングシップ 3    
ディムンの私掠船員 3    
ヘイマイの槍乙女 1  
フラヤの女司祭 3    
ディムンの海賊長 2 ディムンの空振りはしない仮定
偵察 1  
圧縮力 10~11    

大剣、というかスケリッジは圧縮がやや弱いという印象があるが、大剣使いデッキは意外にもなかなかの圧縮力があることがわかる。

トリス:念術師は偵察のみが対象となっており、大剣とロングシップというブロンズをしっかり引き切るゲームプランを作るのが重要と言えるだろう。

このデッキで個人的に怖いと感じるのは、ヒム→スヒャール→ウダルリックの流れ。CA密偵をかなり安価に呼び出せるのだが、このデッキにはウダルリック以外にスヒャールの対象となるユニットが採用されていない。ヒムは相手のシルバー選択があり潰しが効くが、スヒャールはバニラになってしまうリスクが有る。それでも採用するほど圧縮とCA密偵に価値があるということだろう。

モンスター

捕食

カード名 枚数 圧縮に関係 メモ
アラキス・クイーン 1 ネッカーを捕食した場合
ウィスペス:生贄 1  
不死鳥 1 復活したユニットがネッカーを捕食した場合
ブリュエス:儀式 1    
勅令 1  
メイロローン 1  
マンドラゴラ 1    
召喚陣 1    
進軍命令 1  
アルズールの複十字 1  
怪物の巣 1 バルベガジを選択し、ネッカーを捕食した場合
ネッカー・ウォリアー 3 ネッカー+6
フォークテイル 3 ネッカーを捕食した場合
ヴラン・ウォリアー 3 ネッカーを捕食した場合
ネッカー 3    
リザード 3  
圧縮力 8~    

 打点の化物。このデッキは自発的にカードを増やすという動きがあるため、圧縮とは真向するところがある。

ネッカー・ウォリアーで増える分はいったん考慮しないでおくと、圧縮は8枚程度となり、ここまで見てきたデッキと比較するとやや低めである(昔から捕食の弱点はドロー依存であることは言われている)。

とは言え、ネッカーさえ増やして捕食を続けられれば力こそパワーで押し切れるデッキなので恐ろしい。e-Sports力が高いとルーン石でスワースを生成してくるので注意しよう。

ご参考

密偵ニルフ

カード名 枚数 圧縮に関係 メモ
エムヒル・ヴァル・エムレイス 1 シラクまたは衛生兵を回収し、使者を使い回す仮定
メノ・クーホルン 1    
ゲラルト:イグニ 1    
ダンディリオン:詩人 1  
アトレのレインファーン 1 密偵の空振りはしない仮定
カンタレラ 1  
アシーレ・ヴァル・アナヒッド 1    
ヨアキム・ド・ヴェット 1  
ローチ 1 マリガン事故しない仮定
イリス 1    
シラク 1  
潜入工作員 3    
禁衛旅団 3    
禁衛旅団の重装弓兵 3    
使者 3  
ヴィコヴァロ軍の衛生兵 3 使者を復活させる仮定
圧縮力 13    

 圧縮の王者と言えば密偵ニルフだろう。ご覧の通り驚異的な圧縮力を誇り、なんと実に半数のカードがデッキから出てくるということになる。

ただし、使者はガチャ要素があるため、「めっちゃ引けるから強い」というほどのものでもなく、随所で指摘されているように重装弓兵の脆弱性がプレイングを難しくしている。長らく環境の覇者であった密偵が再度暗躍するときは来るのだろうか。

まとめ

現環境で強力なデッキを例に圧縮について調査してみた。

結果としては概ね以下のような指針が得られたと言えるだろう。

  • 圧縮ツールは最低限8枚程度採用したい
  • 10枚以上の圧縮ツールがあると、特定のカードへのアクセス力がかなり高まる

デッキ構築の際はパワーカードと圧縮ツールの採用を上記を意識したバランスにすると効率的に回すことができるのではないだろうか。

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